高齢者人口の増加の伴って、利用者の自宅に足を運んで業務を行う訪問介護を利用する人が増えています。
訪問介護は利用者の身の回りの世話をすることが主な役割となりますが、中には対応できない依頼をしてくる人も少なくありません。
比較的多いのが買い物でのトラブルです。
訪問介護でホームヘルパーができる買い物は、原則食料品を始めとした日常生活を送る上で欠かせない物だけに限られています。
タバコやアルコール類など生活必需品に含まれない嗜好品の買い物を頼まれた時は、健康のためといった正当な理由を使って断ることが大切です。
利用者だけでなく、共に暮らしている家族からも無理難題を押し付けられるケースも少なくありません。
主な事例として、家族の分の食事の準備や洗濯を押し付けられるといったものがあります。
介護士は文字通り介護を必要としている人のサポートすることが仕事なので、例え血の繋がっている家族であっても利用者本人以外は対象外です。
介護サービスについて理解をしていない人もいるので、仕事内容について簡潔に説明して納得してもらった上で断りを入れなくてはいけません。
身の回りの世話をしてもらっていることへの感謝の気持ちから、贈り物を渡そうとする家族もいます。
介護の仕事では、業務中に利用者や家族から個人的に贈答品を受け取ることを認めていません。
飴玉一つでも受け取ってしまえば違反行為として処罰の対象になってしまいます。
感謝の気持ちを無碍にするのが心苦しくても、丁重に断る必要があります。